ふみこごと

ふみこさんのひとりごと

本買った

えげつねえ分厚さの。



ほんタメというYouTubeチャンネルが好きで、そこでMCのあかりんが手持ちの「鈍器本」として紹介してた本。
たしかに人殴ったらまあまあなダメージ与えられそうなサイズ感ではある。
でも見た目ほど重くない。




『たまたま集まった聞き手の方が、たまたまひとりの知り合いに声をかけ、その生活史を聞く。それを持ち寄って、一冊の本にする。ここに並んでいるのは、ただの偶然で集められた、それぞれに必然的な語りだ。』




編者である岸政彦さんは、あとがきでこのように書いている(らしい。まだ読んでないけどAmazonの説明欄にそうあった)。

要するにそういう本。
誰かの生きてきた日々をただ読むための本。



私はどちらかというと人と関わるのは好きじゃないんだけど、雑踏とかは好きだったりする。紛れるも良し、少し離れて眺めるも良し。
パーソナルスペース激狭女だから、満員電車とかも全然苦に思わない。話さなくていいなら、他人の存在はむしろ好き。

なんというか、人が生きてる、それぞれの日々を暮らしてる、その姿が好きなんだわ。

思い思いの服を着て外に出て、どこか目指す場所に向かって歩いてて、なんやかんや考えながら、いいことも嫌なこともあったりしながら、それぞれの視点で今日を生きてる。


私は情緒と涙腺がおかしいので、そういう「人生をかたち作る今日という1日」みたいなものが尊くて愛おしくてたまらんのです。
加齢で脳が劣化してるから、簡単に涙が出てしまうのです。



そんなわけで、日差しも強まってきた今日この頃、愛おしい雑踏に紛れるにも眺めるにも暑くてやってらんねえ私は本を読もうと思ったわけ。

誰かが積み重ねた日々の話を、すれ違うこともない人の、交わることもない人生を、遠い場所からただ見つめたいと。そう思ったわけ。



誰かの人生を見つめるというのは、結局それを通して自分の人生を見つめることにもなると思うんさ。
人間って他人の存在を通してでないと自分が見えないからね。

いつ読み終わるやら見当もつかんけど、とにかく今日から読んでいきたいと思います。



正解も不正解もない、失敗も成功もない、肯定も否定もされる謂れのない、日々というディティールの集合体、人生。

今が人生。




オタクって日々やたらスケールのでかい考え事する生き物なんだよな。私のことなんだけど。