ふみこごと

ふみこさんのひとりごと

養老先生というASMR

養老孟司先生の動画にハマり中。

大学やらで講義をなさってるときの切り抜き?みたいな動画がたくさんYouTubeに落ちてるんだけども、穏やかで耳触りの良い声と優しくてフランクな喋り方がもうめっっっちゃ癒されるんだわ…。

公式チャンネルも登録した。
でもなんか編集さんとお喋りする形式での動画が多くて、私はもっと自由に養老先生が喋ってるの聴きたいから切り抜きばっか観てる。

声や話し方が好きというのがメインではあるんだけど、話してる内容もぜんぶ興味深いからとりあえず著書を2冊ゲットしてみた。




1冊は「子供が心配 人として大事な三つの力」



もう1冊は「養老孟司の幸福論 まち、ときどき森」



で、後者を先に読んでるんだけど、すんごい読みやすいし面白い!!
私たちが日々の中で当たり前だと思い込んでることや見逃しがちな部分にめちゃくちゃ丁寧にフォーカスしてて、深掘って深掘ってシンプルな真理に辿り着いていくのがもうめっちゃ楽しい。

なんか読むのに頭使いそうな感じに思えるかもだけど、全然そんなことない。
身近なものを例に挙げて、わかりやすく噛み砕いてお話ししてくれてる。

本当に頭の良い人ってのは平易な文章を書くよね。
私がめちゃくちゃ大好きで尊敬している岡田斗司夫氏の著書を読んだときも同じこと思った。

私は頭が悪いけど、それでもちゃんとわかるように書いてくれてるから、なんか見捨てないでくれてるようで、読んでると安心する。



まだ今日仕事の休憩時間に読み始めたばっかで全然、100ページも行ってないんだけど、「人事の世界と花鳥風月の世界」はかなり好きなお話だったな。

私には花鳥風月の世界が足りてないや。
大人だからさ、仕方ないとこもあるけど。



で、養老先生の話聞いてふと家にある「ブッタとシッタカブッタ」読みたくなったんよね。


これ。
中身はかわいいタッチの四コマ漫画で、ものすごく優しくブッダの教えを描いてる。
といっても宗教の本では全然なくて、どちらかというとブッダの教えから得る人生哲学?みたいな。人生をほんの少し生きやすくするための物の見方を示してくれる感じ。


小学生の頃、オカンが持ってたのを借りて何度も繰り返し読んだ。
読めない漢字はひとつずつ読み方を聞いて、意味のわからない言葉は教えてもらって、何度も読んだ。

内容もハッキリ覚えとるし、日常の中で当たり前のように本のワンシーンを思い出すし、私の考え方の基盤になってると思う。

私にとってとても大切な本なので、大人になってから自分で買い直して、いま3冊家に置いてる。


んで今日仕事から帰って、さっきまで読んでた。
改めて読むと、あの頃よりずっと刺さった。

内容は頭の中にしっかり残ってるはずなのに、気が付いたら苦しみにもがく作中のブタたちと同じことしてる大人になってて唖然とした。

子供の頃から読んでたからって頭で理解したつもりになってるだけで、全く本質をわかってなかった自分に気付いた。



養老先生の言う「自然」
ブッタのいう「そのまんま」

私はいつのまに、どこに置いてきちゃったんだろうな?



外に探しに行かなくたって、たぶんちゃんと見渡せば私の中のどっかにはあるんだと思うんだけども。





いまずっと、坂本龍一の「aqua」を聴いてる。
音楽がこんなに心を打つのはなんでかね。


坂本龍一がもうこの世にいないことがあんまり上手に飲み込めてない。





明日は晴れらしいので、散歩にでも行きたい。

とりあえず朝使った皿洗お。
当たり前に日々を生きること思い出そう。